こんにちは!PDSQ Labo編集部です。
パーキンソン病って症状も多種多様で学ぶ範囲も多いので「何から勉強したらいいのか分からない。。」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回はマンガの中からオススメの本を紹介していきたいと思います。
漫画家、パーキンソン病になる。
マンガで読めるので読みやすく、パーキンソン病に関する知識も学ぶことができます。
Kindle Unlimitedの会員であればなんと「無料」で読めてしまうのでめちゃくちゃお得です!
マンガの良さとしては、よりリアルにPD患者さんの日々感じている不安や悩みを知ることができるので、PD患者を担当している鍼灸師は必読書だと思います。
1.書いているのはどんな方?
著者の島津郷子 さんは、「ナース・ステーション」というマンガを連載していた人気作家さんです。
本作では、「ナ ース・ステーション」を執筆中に症状を発症、診断までの過程から入院生活、そしてDBSを受けるまでを赤裸々に描いています。
2.勉強になったポイント
「手が震える」っていう症状って鍼灸師や医療者にとってはそれほど重要視していない人も多いかもしれません。
ですが、ご本人にとってはとても不安に感じており、
ちょっとしたことでも一喜一憂するくらい悩んでいます。
そういった心情って中々読み取りにくいものですが、
当事者の心の内を知ることの出来る貴重な一冊だと思います。
また、島津さんは診断に至るまでの様々な病院を通院していたのですが、
そこでの医療従事者の言動一つ一つが患者さんへの与えており、
軽はずみな発言一つで「患者さんを傷つけているかもしれない」という気づきも得られました。
3.あえての反論ポイント
マンガなのもあって活字を読むのが苦手な私でもあっという間に読むことが出来たので、反論するようなポイントはほとんどないのですが、せっかくなので反論ポイントを述べさせて頂きます。
本作はドキュメンタリーなのもあって、様々な病院・キャラクターが出てくるのですが、「O病院」「A医師」といった感じで匿名になっているので、覚えにくく複数出てきた時に「あれ?これはさっきの病院だっけ?」と分からなくなってしまったのが少し残念でした。
また、匿名とはいえ、個人をなんとなく特定できてしまいそうな上、医療従事者に対する批判的な意見も多く、「自分がもし島津さんを担当したらこうやってマンガに書かれるのかな…」などと、勝手ながら少し悲しい気持ちになってしまいました..w
そのあたりは「フィクションでも良いのかな?」とも思いました。
4.本の中の名言・名文
最後に、マンガの中で特に心に残った名言を紹介したいと思います。
島津さんが医師の診察を受けている時の心情で、
先生…
先生は…いつも
やわらかな口調で…そしてとても冷ややかに淡々とお話しされますよねピカピカの革靴をはいて…
仕立てのよさそうなズボンの上に白衣をピシッと決めてらっしゃいましたどんな時にもスキを見せず
立派で…そうやって優位な立場から私のような(あわれな)患者を診ておられるのかな
なんて…
ことを考えたりもしています
引用:漫画家、パーキンソン病になる。
医療従事者にとっては何気なく対応しているつもりでも、患者さんを傷つけているかもしれないという視点は常に持ち続けていかねばと改めて身が引き締まる思いになりました。
読んだ方はぜひ感想コメントもお待ちしています。
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