【商品紹介】パーキンソン病の臨床に活かせるアイテム8選

こんにちは!PDSQ Labo編集部です。

パーキンソン病の治療はどんなものが行われているかご存知ですか?

治療の中心は“薬物療法と運動療法”です。
この2つはどちらも欠かすことのできないもので、症状の改善やQOLの向上が期待できる治療法です。

ただ、運動療法は基本的に、自らの意志を持って行うものであり、自分の体を思うように動かすことができることが前提となってしまいます。

パーキンソン病の症状には「自分が思うように体を動かすことができない」という困りごとがあって、中々イメージ通りに運動が出来ないケースは多々あります。

そうすると、せっかく運動したのに、代償動作が出てしまったり、関節可動域を目一杯動かすことができないなど、運動療法の効果が思ったように得られないという悲しい結果に陥ってしまいます。

そんな時、私が積極的に活用しているのは「動かしやすい環境を整えてしまう」ということです。どういうことかというと、「アイテム」を購入してもらって患者さんにセルフケアをしてもらうという事です!

これって、鍼灸師的な養生の一種ですよね!

 

今回はパーキンソン病の方にオススメアイテム8選をご紹介します!
これらはボクが実際に試して実証済みの物ばかりで超オススメです!

※基本的には「Hoehn & Yahr(ホーン・ヤール)の重症度分類」1〜2度の方を対象としているのでご注意ください

【Hoehn & Yahr(ホーン・ヤール)の重症度分類】
1度:症状は左右どちらか、体の片側にしか見られない。症状も軽度。
2度:症状は両側に現れるが、ADLや通院に不自由することはない。
3度:姿勢反射障害が見られ制限が出てくるが、自力でのADLは可能。
4度:何とか起立や歩行は出来るが、ADLに介助が必要な時がある。
5度:一人で歩行・起立が出来ず、ADLには介助が必要。

では早速みていきましょう!
まずはこちら!

8位:バランスディスクでバランスUP

 

スポーツ経験のある方ならやった事がある人もいるのではないでしょうか。バランスディスクという不安定な床面を作り出すことができる優れもの。

この上で片足立ちでバランス訓練をするのに使っています。ちなみにボクも購入してて、自宅でのバランストレーニングに使っています。

ただし、ある程度のバランス能力がある方でないと転倒する危険性もあるため、患者さんに勧める場合には立位バランスcheckをしてから勧めるようにしましょう。

7位:固定もできるバランスボール

これもバランスディスクと同様、必須アイテムですね!

良く使う方法としてはこの上に座って弾んだり、お尻を前後左右に動かす体操です。弾む際に転がってしまわないように輪っかが付いているのも安心です。

他にも寝た状態で、足を乗っけて、左右に倒したりすることで腹筋を鍛えるこもでき、色々なバリエーションの運動を行えるのも非常にGOODポイントです。

ただ、唯一の欠点としては「場所を取る」という点ですねw

そこで嫌がる患者さんも多いですが、ボクが担当しているパーキンソン病の半数はこちらを購入しています。

6位:高さ25cmの踏み台昇降


これを正直6位にするのはもったいないくらい必需品のアイテムです。

有酸素運動のアイテムとして、自宅で効率的に行うことができるという点で最高の1品だと思います。なにより素晴らしい点は「4段」の25cmまで高さ調整ができるというのはこの商品だけです!

パーキンソン病の方は小股歩行になってしまいやすいので、段差昇降を利用して大股歩行を促せるのにもかなり使えます。

場所を取るという欠点はあるものの、動ける患者さんには殆どの方に購入してもらっています。

5位:超極厚ヨガマット


パーキンソン病の方には座位や立位での運動よりも、まずは寝た状態での運動を基礎として取り入れています。
座位や立位姿勢だと腰曲がり姿勢の方の場合、腰を伸ばして運動することが難しく、代償動作も生じやすいため、運動後に痛くなるというトラブルも発生しやすいです。

このマットの他との違いは”厚みが10mm”と極厚だという点です!パーキンソン病の方は背中が曲がっている方も多く、寝た時に棘突起が床に当たってしまって痛みで運動が出来ないというケースは良くあります。

そんな方でも安心して行えるのがこちらのマットです。

4位:下肢後面全体ストレッチ


このアイテムは最近発見したお気に入りアイテムの一つです!実際に購入して非常に良かったので、パーキンソン病の皆さんにオススメしています。

このストレッチは腓腹筋だけでなく、ハムストリングスも同時にストレッチでき、かつ寝ながら行えるという点でめちゃくちゃお気に入りです。

私もこのアイテムは自宅で愛用しています!

3位:超絶ふくはらぎストレッチ


このストレッチボードは担当している患者さん全員に購入してもらっていて満足度No1アイテムです。他のストレッチボードに比べて値段は高めなんですが、角度が2°単位で微調整ができるだけでなく、安定感が抜群!

パーキンソン病患者さんで足首が硬くない人はいないというくらい、ほぼ皆さん硬くなってしまいます。硬くなってしまいやすい足首をただ乗るだけで予防できるなんて、めちゃくちゃコスパが良い商品です。

担当している場合には、必ずオススメしてください。

2位:最強姿勢改善アイテムのLPNストレッチポール®️


これは間違いないアイテムです。場所を取るという欠点を何倍も補えるくらい、姿勢改善&腰曲がり予防には必須アイテムです!
ボクも10年以上使っていますが、ストレッチポールは一生手放せないですねw
インナーマッスルを効率的に賦活させるのにも使いやすく、これがあれば徒手を必要としなくなります。

ちなみに、「ストレッチポール」と呼べるのは、特許を取っているこの「LPNストレッチポール®︎」のみです。

この商品は値段は高めですが、一生物であり、「耐久性・硬さ」が絶妙です。

【LPNストレッチポールの特徴】
使っている素材がEPEというもので、強度・粘度・反発が絶妙。
EPEは適度に体が沈み込み、背骨への負担も少なく体を安定させることができ、効果も最大限に発揮されるよう計算されています。
また起きた時の形状回復もしてくれるので耐久性も優れてます。

1位:臨床革命!自撮り棒


第1位が、、、「え?これ?」と思った方も多いんじゃないでしょうか。

これなんです。

パーキンソン病の臨床において、この自撮り棒との出会いによって劇的に臨床効果を高めてくれました。

今では訪問バッグには常時持っているし、自主トレができる患者さんには必ず購入してもらうようにしています。

この自撮り棒は軽くて安定性も抜群。そして、カメラのところの回転が360度自由に動かせるので撮り方も色々応用できます。

基本的には自主トレしているところを自撮りしてもらって、次回訪問時に一緒にチェックしてアドバイスをします。

また、この自撮り棒の凄さは、何と言っても
「自分自身の姿勢や動作を客観視できる」
という点。

パーキンソン病患者さんの多くは、自分の頭でイメージしている動作と、実際の動作でのギャップが起きてしまっています。

自撮りを通じて、
「私ってこんな感じの姿勢なの」
「もっと足が上がっていると思った」

といった発見があり、自分自身の体に意識を向けるキッカケにもなります。
ぜひ、皆さんも臨床バッグに1つ持っておきましょうね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回、私が臨床でめちゃくちゃ愛用している8選を厳選して紹介しました。

まずは鍼灸で身体をほぐして、動きやすい体にしてから、アイテムを上手く活用してストレッチやトレーニングを組み合わせて行うと効果も出しやすくなります。

今回オススメしたアイテムと併用して、適切なストレッチや体幹トレーニングも理解しておくと臨床力は格段にアップできます。

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