新:病気の治し方

こんにちは!PDSQ Labo編集部です。

私は、「PD患者さん全て何かしらの病気を抱えている」方々と日々向き合っています。

今回、「病気」に対する新しい捉え方を知ってもらうことで、みなさんにとって患者さんとの向き合い方が変わるのではないでしょうか。

1.病気って悪なの?

一般的に病気と聞くと、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?

【病気とは】
人間の心や体に不調または不都合が生じた状態のこと。
身体的・精神的・社会的生活のどこかが不健康であるというサイン。
Wikipediaより参照

病気そのものに対して「悪」と捉えている人は多いのではないでしょうか?
私自身も「病気にならないようにしなくては」そう考えてきました。

では病気を次のような表現に置き換えてみるといかがでしょう?

「病気は体からの贈り物」

「見て見ぬふりしてきた自分に気づいてくださいよ」
と教えてくれる体からのメッセージ

病気そのものを捉え方を変えるだけで、一気にポジティブなものになりますね。
体の不調も体からのメッセージと捉えてみると新しい発見が得られるかもしれないですね。

2.腰が痛いのは本当に腰だけの問題なのか

腰痛って鍼灸師が治療することの極めて多い症状の一つ。
みなさんは腰痛を訴える患者の治療をする際、どんな評価と治療を思い浮かべますか?

評価法では、SLRテスト・Kempテストなど整形外科的テストを行い、椎間板ヘルニアなのか脊柱管狭窄症なのか、椎間関節症なのかを鑑別して実際に鍼灸治療を行いますよね。

では「腰痛だけど腰の問題ではないかもしれない」となった時、みなさんだったらどうしますか?

鍼灸師でいえばついつい「鍼を刺す」という手段にばかり目を行きがちですが、もしかしたら鍼を刺す必要はなく「話を聞くだけ」で治ってしまう可能性もあるかもしれません。

次に実際の例で考えてみましょう。

腰が痛いのは腰の問題だけでなく心も関係している

このメッセージに対して
「何を言っているんだろう?」
と普通の人は感じると思いますが、

鍼灸師の皆さんにとっては当たり前のことと感じたのではないでしょうか?

鍼灸師って体だけでなく心もマネジメントできる専門職だとボクは思っていて、
西洋医学的な視点では「体と心を別物」と捉えてしまいがちですが、
東洋医学的な視点では「体と心を一つの集合体」として捉えています。

3.まずは患者さんが話す言葉に耳を傾けてみよう

では、腰痛でこられた患者さんに対して何をしたらいいのでしょうか?

腰痛の症状について聞くことはもちろん重要です。
ただ、患者さんが話す症状とは一見関係ないであろう雑談を話している時
「症状には関係ないから」
とついつい遮ってしまいがちですが、このような何気ない雑談から問題の本質が引き出される可能性もあるかもしれません。

「仕事の締め切りに追われててここに来ている時間も惜しいくらいなんです」
「職場ではいつも周りに気を使っていて疲れます」
「最近子供が勉強しなくて受験する気あるのかしら」

このような雑談って、一見「腰痛とは関係ない」と聞き流してしまいますよね。ぜひ、その雑談もしっかり聞いてあげてみてください。

患者さんにとっては「あなたに気づいて欲しいメッセージ」を投げかけているのかもしれませんよ。

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