パーキンソン病に関わる鍼灸師が最低限押さえておきたい「振戦」ってなに?

こんにちは!PDSQ Labo編集部です。

前回、「パーキンソン病に対する手術方法」を解説しました!

パーキンソン病に関わる鍼灸師が最低限押さえておきたい手術療法

誰でも手術が適応になる訳ではないこと、メリットだけでなくデメリットもあることを知って驚いた人もいたのではないでしょうか?

適応でない方に対し、無理やたらに勧めてしまうことで、変な期待を持たせてしまう可能性もあるのでしっかり手術の特徴は理解しておきましょうね。

今回、パーキンソン病の4大症状について分かりやすく解説していきたいと思います。

この4大症状とは、あくまで運動症状であり、実際には他にも沢山症状がありますのでお気をつけください。

4大症状は皆さん覚えていますよね。
「振戦」「筋強剛」「無動」「姿勢反射障害」の4つです。
今回はこの中から発症初期から症状を認めるこのの多い「振戦」について解説していきたいと思います。

 

1.発症早期に多い振戦

この「からだがふるえる」という症状は動作している時ではなく安静時に認めるのが特徴です。
震えるリズムも4-6Hz(1秒間に4-6回のスピード)で規則正しく起きます。

他の症状よりも比較的早期に認めることから、患者さんは
「あれ、手がふるえる。。緊張している訳ではないのになんでだろう?」
といった感じで病院に受診するという流れが比較的多いです。

パーキンソン病と言えば「バックトゥーザフューチャー」のマイケル・J・フォックスが有名ですよね。

この方の自伝本「ラッキーマン」では映画の撮影時にパーキンソン病を発症した様子がリアルに描かれていますので、ぜひ皆さんにも読んで欲しいです。

この本の冒頭、

目が覚めるとぼくの左手にメッセージがあった。
それはぼくを震え上がらせた。
そのメッセージはファックスでも電報でもメモでもなかった。
心を乱すニュースはそういう形で伝えられたのではない。
実際ぼくの左手にはなにもなかった。
震えそのものがメッセージだったのだ。

このたった数行ですら胸が熱くなった人もいたのではないでしょうか。

こういった自伝本を読むと、振戦が出現した時のリアルな情景や心の動揺を知ることが出来ます。

教科書では学べないリアルを知るのに、こういった自伝や映画はとてもオススメです。

2.鍼灸師として何ができるのか

私は「寄り添う」という言葉があまり好きではありません。

ぼ鍼灸師は実際の当事者ではないですし、患者さんの気持ちや悩みを親身に聞くことが仕事の大切な役割の一つです。

ただ、どんなに親身になったとしても、決して当事者本人になれるわけではありません。

自分自身ができる役割を全うするためにも、日々研鑽し続けることが大切だと考えています。

友だち追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です